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(16) 「減塩」のお話 血圧を下げるためにその「減塩」はあってますか? 「健康」という言葉があふれている昨今,いろんな食べ物に「減塩」と書かれて売られていますね.そして,「減塩」と書かれた食べ物や調味料を選んで購入されている方も多いのではないでしょうか.これは,日本人の塩分摂取量が欧米に比べて多く,これにより血圧が上昇し,体に様々な悪影響を及ぼすと考えられ,医師たちもそのように対処しているためなんですよね.これは本当でしょうか?実は半分本当で半分ウソなんです.血圧をあげる成分は塩分に含まれるナトリウム(イオン)なのです.例えば,JTが販売しているお値打ちな塩(食塩,精製塩)は,そのほとんどが塩化ナトリウムなので,これを摂取しすぎると血圧が上がってしまいます.では,海水由来の少しお高い食塩(伯〇の塩や沖縄の雪〇とか)はどうでしょうか?海水由来の食塩には塩化ナトリウム以外にも塩化カリウムや塩化カルシウム,塩化マグネシウムなどが多く含まれています.なかでも,カリウム(イオン)は実は血圧を下げる作用があります.ですから,同じ重さの塩を摂取しても,血圧に対する影響は変わってくるんです.一概に,「塩=悪」ではないのです.摂取は一日〇gまでと言っているのはあまり正しいとは言えません.どんな塩かによって量は変わります. 今年(令和5年)の夏は,暑くて長かったですよね.テレビでは連日,熱中症に注意!と言っていました.水分を多めに摂取するのは当たり前で,塩分を多めに摂取してください!とも言うのです.そうなんです!塩分(電解質)が不足すると,体に悪影響を及ぼすのです.人間の体にはもともと0.9%程度の食塩水が流れているのです.といっても,塩化ナトリウムの水溶液ではなく,いろいろなイオン(電解質)が含まれていて,比率は海水によく似ています(濃度は海水の方がずっと濃いですが).塩分は,汗やおしっこなどで体から失われますから,口から摂取しないといけません.控えればよいという単純なことではないのです.ただし,安い精製塩を大量に食べることが問題なのです. 塩分でもう一つ気を付けたいことがあります.「減塩」について特集しているテレビ番組とかでは,「塩分を減らして,うま味を増やすと効果的!」ってよく言っています.その通りなんですが,うま味をどうやって増やしますか?昆布や鰹節から出汁を取るなら結構です.でも,絶対に気を付けなければいけないこと,それは,うま味調味料を多用すること.うま味調味料って,グルタミン酸ナトリウム(グルタミン酸ソーダ)を主成分とする調味料.ここにも,血圧をあげるナトリウムが入っているのです.塩を減らして味の〇を多用していては,何がどうなっているかわかりません. 過ぎたるは猶及ばざるが如しって昔から言いますよね.塩辛い(しょっぱい)ものを少し減らして,可能なら海水由来の食塩を使う,そんな気遣いだけでも効果はあると思います. |
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