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(14) 株屋の勧める株の売買では儲からないの話Aの話

 NISAの改定や老後の年金問題で,株式や投資信託によって資産運用しようとする方が増えていますね.日本政府も勧めていますし.今日は,株屋の勧める株の売買では儲からないの話Aとして,株式(による資産増加)には大きく分けて2通りがあることをお話しします.一般には株式は,買った金額より高い金額で売ることによる差額を利益とします.これをキャピタルゲインといいます.普通,株屋さんが値上がりしますとか,ニュースで株式市場が値上がりしましたとか言うのは,株式がいくらで売買した(する)かということに直結しています.ですから,売買の値段が買った時より上がったから利益が出たわけではなく,値段が上がった時に売却して初めて利益が得られるのです.一方,この売買による利益・損益に関係なく,保有株式の会社が利益を生み出したとき,その利益に応じた「配当」が株主(株を持っている人)に分配されます.これは,配当の基準日(会社によって異なります)に,その会社の株式を保有していることにより配られる利息のようなものです.これをインカムゲインと言います(銀行の利息もこれです).もちろん,その会社に利益が出す,赤字になれば,今回の配当は0です,ということもあり得ます(いわゆる,無配というやつです).
 ですから,会社がものすごく儲かって,利益を株主に多く分配する会社の株を持っている場合,株価が全く変動していなくても,配当によって大きな利益を得ることができる場合があります.配当とは別に「株主優待」というものも出す会社がありますが,これについては桐谷さんの本とかを参考にしていただけたらよいかと思います.私的には,株主優待は配当のおまけ程度に考えています.一方,配当が極めて少ない会社でも,株価が大きく上がれば,売却によって利益が得られます(キャピタルゲイン).投資として株式売買を考える場合,キャピタルゲインかインカムゲインのどちらをとるべきかを,会社ごとに見極めておく必要があります.配当も少ないのに値上がりもしない(値下がりする)では,利益は得られませんよね.その会社の配当が高いか低いかの判断材料は,「配当利回り」というもので見ますが,4%を超えると高い(=高配当)と考えられています(50万円分の株を保有していれば,年間2万円(税引き後,およそ16000円)がもらえます).銀行の預金利息と比べると,べらぼうに高いことがわかりますね(そうです!もうかっている企業が多いのです).ですから,配当(インカムゲイン)を狙うなら,長期に渡って保有することが重要で,少しの株価変動で売ったり買ったりするものではないのです(株屋が手数料を稼ぐだけです.株屋の煽りに乗ってはいけません.).一方,キャピタルゲイン狙いならば,そうではなく,短期でこまめに売り買いを続ける必要がありますよね.配当も高く,株価も上昇したというような場合などは,売り時をよく考えないといけませんが,何事も辞め時が最も難しいというのと同じですね.
 

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