(13) 冷蔵庫買いましたの話
先日,20年近く使った冷蔵庫を買い換えました.もちろん省エネのための買い替えではありません(省エネを謳い文句にした電気製品の買い替えの話はまた後日).家電量販店に行くと,いろんな大きさ(容量)の冷蔵庫がずらりと並んでいます.国内メーカーのものが多いですが,外国製のものもかなりあります.同じ大きさのものだけをピックアップして比べると,あることに気づきます.20年前に比べて,値段はそれほど上がっていないと!それでいて,あんなこともできます,こんなこともできます,省エネです!POPに書いてあるのでわかるのですが,これ見よがしに店員さんも寄ってきて同じことを言う.でもお店の中をよく見ると,これが成り立つのは国内主要メーカーの冷蔵庫.外国製の冷蔵庫の安いこと,安いこと!そうなんですよね.国内メーカーさんの冷蔵庫は,あんなことやこんなことができるよって使わないような機能をモリモリつけて,デフレの時代にも値段を下げずにやって来たんですよね.昔は外国でどんどん売れていたテレビとかの日本製の家電製品も外国でもこれをやり続けたため,値段のお安い外国製にシェアを奪われてしまったのですよね.確かに,今回買った冷蔵庫にも,「こんな機能は絶対使わないよね〜」ってものが多いような気がします(消費者は本当にその機能を望んでいるんだろうか・・・).それでいて,設定はタッチパネルで,項目が奥深過ぎて,きちんと設定できているのかがよくわからない!本当に必要な機能のみを標準装備として,後は有料オプションで機能を追加するなんてことはできないのでしょうか?自動車販売では昔からやってることなんですがね.一部の国内のお店では,機能をそぎ落として,値段もお安くというものも売ってるんですが.デフレを乗り切るための方策として大企業が大きく勘違いして,「新機能(サービス)を追加して値段を下げない」ってことを極端にやり続けた弊害がここに出てるんだと思います.企業が多品種少量生産を本当に目指すならば,消費者が追加でお金を出して多くの機能の中から欲しい機能を選ぶタイプになって行くことが必要なのではないでしょうかね?
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