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(10) 株屋の勧める株の売買では儲からないの話@

 巷では,老後の備えなど投資に関する話があふれています.銀行に預金しても利息はつかないし,FIREのためにも投資は必要だと思うのです.NISAとかの説明を見てると株と投資信託は同じモノみたいに扱ってるんですが,全く別のものと思った方がいいんです.なので,ここでは株に限ってのお話をします(投資信託はまた別の機会に).証券会社(株屋さん)に口座を開設し,いざ株を買うと言っても何(どの会社の株)を買えばいいんでしょうか?本屋さんやネットには,「株式投資の基礎知識」みたいな本や記事がいっぱいあって,チャート(値段変動)がこうなっていると買い!こうなっていると売り!この指標に注目するべき!みたいなことがいっぱい書いてあって・・・.でも,それを信じて株の売り買いをしても,全員が株で儲かるわけがないってこともおわかりですよね!ざっくり言えば,誰かが損をすれば,それが誰かの利益になるんですから,みんなウハウハなんてことはないんです.でも,最も注意しなければいけない(騙されてはいけない)ことの一つに,「株屋を信じること!」なんです.株屋さん(証券会社)の利益はどこから生まれるのかといえば,我々が株式を売り買いしたときの手数料収入なんです.なので,株屋にとっては,我々に株で利益が出る出ないは関係ないないわけです.お客さんに株を売り買いしてもらってなんぼの世界なんです.なので,基本的には,株屋は売り買いが盛んになるように,まさに話を煽ります(根拠の信ぴょう性は別問題です).もう一つ注意しなければいけないことに,日本の株の売買の大半は,個人投資家によるものではないということです.いわゆる国内外の「機関投資家」ですね.証券会社が諸々の理由に基づいて,ある会社の株式の投資判断基準(レート)や目標株価を設定し,広い意味での株価の方向性は,株屋とそれに付随している機関投資家が決めているってことなんです.なので,株屋は判断基準に合わせて,売り買いをお客に勧めるってだけなんです.株屋が一般投資家にこの話をするのときには,もうすでに機関投資家が大きく動いた後なんです.でも世の中には株屋は山ほどあって,株屋ごとに判断基準が異なるので,一つの株屋の意見通りになる訳ではないのです.さらには,この判断が間違っていたとしても,証券会社には投資家から手数料が入りますから,収益上は問題はないのです.機関投資家は,客から預かったお金で運用益を出すのが仕事ですから,利益が出なければ死活問題です(でも機関投資家の売買が異常な株価変動の一端でもあるのですが).よって,少なくとも,最も安全圏内に身を置いているのが株屋(証券会社)と言えますから,こういう人たちの言うことは,お話として聞いていればいいだけで,ウソかほんとかは株屋も含めて誰にもわからないのです.「投資判断は個人の判断で!」って株屋さんも言いますよね!リスクがほぼ0の預貯金から投資に乗り換える方は,特に注意が必要です.ノーリスク・ハイリターンなんてものは絶対にないですから!投資のいろんなお話はまた別の機会に.
 

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